氷の安全性

 平成23年3月11日、福島第一原発で放射能漏洩事故が発生しました。事故後、福島県から関東の各県で、乳製品、農産物、海産物への放射能汚染が確認されました。東京都水道局金町浄水場の水道水からも、放射性ヨウ素が検出され、水の安全性の懸念が報道されました。
 氷は、水の分子が結合した物です。つまり、氷は水と同じ成分であるといえます。
有限会社福島氷室が販売している、純氷、氷の安全性について説明させていただきます。

氷の製造を休止しました

 平成23年3月23日、東京都は金町浄水場(葛飾区)の水道水から1キロ当たり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表しました。
 有限会社福島氷室が純氷を仕入れている株式会社小野田商店の2工場では、東京都水道局の発表後、直ちに取水を止めて、氷の製造を休止しました。

純氷の原水を検査しましたが放射能は検知されませんでした

株式会社小野田商店は、3月23日、(財)日本分析センターに、取水している水道水、活性炭濾過した水道水、逆浸透膜(RO)純水装置で濾過した水道水の3サンプルについて、放射能残留検査を依頼しました。その結果、サンプル3点とも、放射能性成分は検出されませんでした。
また、㈱日本食品機能分析研究所に、この原水で製氷した純氷の透明部分と、心の白い部分の2点について、放射能残留検査を依頼しました。その結果、サンプル2点とも放射能成分は検出されず、安全性が確認されました。
試験検査成績書はこちらから

逆浸透膜(RO)純水装置で濾過 

(左画像):純水装置全体                        (右画像):逆浸透膜モジュール

 株式会社小野田商店の2工場では、逆浸透膜(RO)純水装置を使用して氷の原水(水道水)を濾過しています。逆浸透膜の小さな穴は、約100万分の1㎜でそれ以上の大きな分子を通さず、不純物を完全に除去して純水を作っています。ヨウ素はその穴の約2倍、セシウムは約8倍あるので、ヨウ素・セシウム等も安全なレベルまで除去できます。逆浸透膜純水装置だけではなく、その前処理として活性炭濾過装置を通してカルキや臭気等も除去しています。

水道水中のヨウ素-131の除去についてはこちらもご覧ください

透明な氷は安全

 透明な氷とは水の分子が規則的に結びついた結晶の固まりですが、隙間に何も入らないという強固な結合ではありません。分子が結合する時に、不純物がその間に挟まって閉じ込められると白濁した氷になります。ご家庭で作る氷が白いのは主に空気が閉じ込められているのですが、イオン化している分子・原子が閉じ込められてもにごります。その点で、氷の透明な部分は理論上、H2Oだけが結合していると考える事も出来ます。
(上)水の分子構造模型

製氷工程表

株式会社小野田商店の製氷工場の製氷工程を見てみましょう。

 氷の原水(水道水)を、まず、活性炭濾過装置を通してカルキや臭気等を除去します。次に、保安フィルター(10ミクロン)で異物を排除します。最後に、逆浸透膜(RO)純水装置を使用して原水を濾過し、純水にします。

 逆浸透膜の小さな穴は、約100万分の1㎜で、それ以上の大きな分子は通過できません。徹底的に不純物を除去して純水を作っています。
 10トンの原水を、逆浸透膜(RO)純水装置で処理すると、純水は約6トンしかできません。残り4トンの原水は、製氷機械の水冷用として利用されています。

 こうして精製した純水を使用し、製氷します。48時間かけて製氷された氷を純氷と呼びますが、純氷を加工し製品として出荷されます。

 有限会社福島氷室で販売している純氷は、原水(水道水)を逆浸透膜(RO)純水装置で、徹底的に濾過して作った純水から製氷しています。安心して、お求めください。
 不明な点がありましたら、お問合せください。

製氷工程

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